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最後に、ミニチュアのベース(台座)に地面を作りましょう。

 

ミニチュアを引き立て、よりドラマチックなものへと昇華させる「ベースデコレート」編へようこそ!

また、このページではミニチュアペイントの中でもかなり汎用性の高い(のに今まで紹介していなかった)テクニック、「ドライブラシ」についても触れています。

このページがいよいよ最後です、最高のミニチュアを完成させましょう!

テクスチャーの盛り付け

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「アストログラナイト・デブリス」を盛り付けてまいります。

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パレットに出します。モッタリとしたペースト状の塗料が入っているので、振る必要はありません。

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ミニチュアとベースの接着面に隙間がないよう、注意しましょう。

ただ平らに盛り付けるよりも、多少厚みをバラつかせながら伸ばしていくと、よりリアルな地面が出来上がります。

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完全に乾燥したら、「アグラックス・アースシェイド」で陰影を付けていきます。

テクスチャーもシェイドも、乾燥に時間がかかるので、たっぷり時間をみてあげてください。

ドライブラシ

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今回は地面を例にしての紹介ですが、この「ドライブラシ」のテクニックを使えば、簡単にリアルなハイライトを施すことが出来ます。

「ドライブラシ」とは、筆に含ませた塗料を落とし、筆に残った塗料を擦りつけていくテクニックのこと。

凸部にだけ色が乗っていくので、これをマスターすれば、汚れ表現や、自然なグラデーションを表現することも可能なので、是非チャレンジしてみてくだい。


まずはパレットに塗料を出します。

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キッチンペーパーやティッシュでガシガシと塗料を落とします。キッチンペーパーの場合、写真のように凹凸の模様がうっすらと確認出来るくらいまで落としてあげてるとGOOD。

ドライブラシは筆を傷めやすいので、もう使わなくなった筆を使うか、ドライブラシ専用の硬い筆を使いましょう。

ペイントする部分を素早く撫でるように、筆を動かしていきます。

今回は地面に立体感をつけるため、かなり強めにガシガシと何度も擦ってカラーを乗せていますが、まず最初は軽い力で様子を見ながら擦りつけてみましょう。

力加減や、最初に落とす塗料の量の調整が出来るようになれば、表現の幅が大きく広がります。

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自然な地面が出来あがりました。

今回は「ドーンストーン」と「アドミニストラタム・グレイ」の2色をドライブラシしています。

せっかくなので、ドライブラシ専用塗料、「シタデル・ドライ」シリーズを少しだけご紹介。

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中にはスライムのような粘度の高い塗料が入っているので、ボトルに筆を突っ込んで直接塗料をつけましょう。

あとはそのまま、先ほどと同じように塗料を落とし、ドライブラシするだけ。

明るめのカラーが揃っており、カラーに含まれている粒子が特殊なので、写真のように重厚感のある金属の表現や、乾いた木や骨の質感を再現するのにピッタリ。

そのいい感じの棒と持ち手はなんだ!?

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はい。

まずこのいい感じの棒は「シタデル・テクスチャースプレッダーM/M Texture」といいまして、絶妙なしなり具合の大小のヘラが、それぞれ両端についている素敵ツール。今回のベースデコレートや、パテの盛り付けなどに大活躍します。

そしていい感じの持ち手、「シタデル・ハンドル」はその名の通り、フィット感がすばらしいペイント用の持ち手。これも素敵ツールです。40mmサイズのベースまでガッチリとホールド可能です。

マテリアルの盛り付けと仕上げ

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地面が出来上がったので、芝生と茂みをベースに盛り付けます。

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まずは筆などで、芝生を盛りたいところに木工用ボンドやP.V.Aグルーを塗りつけましょう。

最初に少し水を入れて軽く薄めると、均一に伸ばしやすくなります。

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芝生の中にベースをダイブさせて、余分な芝は指で払うか、軽く息を吹きかけるなどをして払い落としましょう。

ちなみに、写真のような位置で思い切り息を吹きかけると、舞った芝生で机の上がとんでもないことになってテンションが下がります。

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なんだか少し寂しいので、アクセントとして「ミッドランド・タフト」を貼り付けてみましょう。

ベースにボンドを塗り、ピンセットで押しつけて固定します。

ベースのフチをぐるっと一周ベタ塗り。

あとは芝生の下のボンドが乾いて透明になれば・・・

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ペイント終了!

完成!

リベレイター完成ッ!

大いに喜びをかみしめましょう!いや、喜びをかみしめています!

 

写真を撮る前に「ピュリティー・シール」でトップコートしました。

クリアーの層を吹き付けるので、塗料の剥がれが起きにくくなるだけでなく、表面の細かい段差が均一になり、カラーがなじんでより自然な仕上がりになります。

 

 

ここまでお付き合いしてくださったみなさま、本当にお疲れ様でございました。

 

とても、とても長い記事になってしまいましたが、ここまでで紹介したテクニックは、無数にあるミニチュアペイントテクニックのほんの一部分にすぎません。

僕自身も、すべてを網羅しているわけではないですし、他の人のペイントを見て、驚かされることばかりです。

十人十色どころか、自分のミニチュアを含めたって、ひとつとして同じものがないこと、それもこのホビーの魅力のひとつではないかと思います。

ミニチュアをペイントしている時だけではなく、人とゲームをしたり、ゲームを見学したり、なんならミニチュアを見るだけでも、たくさんの驚きと発見、そして出会いがこのホビーにはあるので、「この想い、みんなに届け!」みたいな気持ちでこのページを作りました。

 

このページがいつかほんのちょっぴりでも、「ミニチュアゲーム」というホビーを楽しむみなさまの手助けになれば幸いです、なんていい感じの言葉で締めようと思います。

ありがとうございました!

モデリングとペイント、そして写真と文章

むっちょ

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