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ペイント入門、「シェイド」編へようこそ。
ここでは、ミニチュアの奥まった部分、影になる場所をより濃くし、自然なトーンと色のメリハリをつけ、ミニチュアのディテールをより浮き彫りにする、までをたったの一工程で可能にする魔法の塗料、「シェイドカラー」を使います。
陰影をつける
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まずはボトルをよく振り、塗料をパレットに出します。
今回使う「シェイド」は先ほどのベースカラーの上に「ウォッシング」の要領でザバッと全体に塗布するので、筆をボトルの中に突っ込んでたっぷりと取り出します。
「ウォッシング」とは薄めた塗料と筆を使い、影や汚れの表現、全体のトーンをまとめて落とす場合などに使われる技法のことです。
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塗料をパレットに出したら、一旦筆を洗い、しっかりと水気を落としてから、筆に塗料を含ませましょう。
今回は塗料を薄めず、そのままの濃度で使用します。
一気にザバッと!
上から下へ、影となる部分の流れを意識して全体に塗ります。
最初はその粘度の低さにビックリするかとは思いますが、躊躇わず伸ばしていきましょう。
一度施した部分の上で筆を行ったり来たりさせると筆ムラが残り、不自然な仕上がりになってしまいます。
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写真のような溝の深い、奥まった部分にも忘れずに塗料を入れましょう。
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![06.jpg](https://static.wixstatic.com/media/e69b1b_8ad45a5e7cbe460ea20b14ee710dea37~mv2.jpg/v1/fill/w_108,h_75,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/06.jpg)
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もし、下に塗ったカラーが見えなくなるほど一カ所に塗料が溜まってしまった場合は、筆の水気を取ってからその部分に筆を当て、慎重に塗料を吸い取らせれましょう。
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今回使用した「レイクランド・フレッシュシェイド」をはじめ、シェイド用の塗料は基本的に乾燥後つや消しになるので、テカッとしたところがなくなるまで手で触らないように乾燥させましょう(つや有りに仕上がる塗料もあります)。
目安として15分から30分と、またまた大きな振り幅のある時間ではありますが、少々長めにじっくりと待ちましょう。
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しっかりと乾燥すれば・・・!
渋い、重厚感のある金になりましたッ!
今までの手順とこのページでは紹介出来ていない部分ですが、このシェイドカラーは、色と色の境界に自然な影を生み出し、全体をなじませる効果も期待出来るので、「シェイドして締める」なんて言葉で使われたりもします。
さて、金の部分に影が入ったところで、今度は反対に、光の当たっているところへ明るいカラーを塗り、ミニチュアの立体感をより高める「レイヤー・ハイライト」編へと進みましょう。
おそらく、次は本当に最初の関門とだと思うので、ひとまずコーヒー(紅茶でもいいし、ガツンと刺激のあるソーダなんかでもいいですよ)を用意して、リラックスしましょう。
そしてもう一点、「下地塗装とベースカラー」編と「色の塗り分け」編、そしてこの「シェイド」編の3つを使うだけでも十分かっこよく、リアルなミニチュアに仕上がるので、はじめてのミニチュアペイントとして、完成を迎えてもいいと思います。
もちろん、沢山練習して、より繊細なテクニックを使ってペイントすれば、時間をかけた分だけ、ミニチュアは応えてくれますし、筆を動かした分だけ必ず上達していきます。
しかし、「いつまでたってもペイントが終わらないんだ!アーミーが完成してないからゲームが出来ない!」なんてことになったら、ミニチュアゲームというホビーを100%楽しんでいるとは言えないので、「まずは丁寧なベタ塗りで色の塗り分けだけはしておいて、ゲームの合間にペイントも楽しもう」というような気持ちはとても大切です。
自分のミニチュアを実際に動かしてゲームをすることは、ペイントのモチベーションにもつながるので、あせらず、ゆっくりと、楽しんでいきましょう。