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このページでは、ペイントには欠かせない「プライマー」と「サーフェイサー」を施した後、リベレイターの基本カラーであり大部分を占めている「ゴールド」のペイントをしていきます。

 

ミニチュアの「基礎」となる大切な工程ですが、肩の力を抜いてリラックスしながらお楽しみください。
 

下地塗装

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今回はまず「シタデル ケイオスブラックスプレー」を使って「プライマー」、「サーフェイサー」を施す作業を一工程で済ませます。

「プライマー」はこれから塗る塗料の食いつきを良くし、剝がれにくくしてくれるもので、「サーフェイサー」は色を均一化し、細かい傷などを目立たなくしてくれるもの、くらいに覚えておけばひとまず間違いないはずです。

今回実際に使用するものもそうですが、「プライマー入りサーフェイサー」として一緒になっているものが多く、それを使えば一工程で済みますが、もちろん一緒になっていないものもあるので気を付けましょう。

先ほど組み立てたミニチュアを段ボールや木の板などに張り付け、万が一スプレーが飛び散ってもいい場所(新聞紙を敷き、組み立てた段ボールを立てかけてミニチュアを囲むなど)でスプレーをふきます。

ミニチュアからスプレーの吹き口が20~30センチほど離れた距離から、小刻みにスプレーを吹いていきます。

ミニチュアの向きを変えながら、全体を黒くしましょう。

一気に仕上げようとはせず、一面ずつ乾燥させながらスプレーを吹くことがポイント。

しっかりと乾燥させるまでミニチュアには触らないように!

厚塗りしていなければ10分、そうでなくても20~30分もみれば大丈夫なはずです。

湿気の多い日や、あまりにも気温が高い日にスプレーを吹くと、失敗することが多いので、カラッとした晴天の日にスプレーする、なんてのも大事なポイントです。

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スプレーじゃないとダメなの?ってかなんで黒いの?

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「雨の日が続いていて気が滅入りそうだ!」

「スプレーを吹く環境を用意するのが大変!」

 

もちろん、それぞれ違ったメリットを持つ、筆やエアブラシで塗装するタイプもありますが、今回は簡単に短時間で均一に仕上げることが出来るスプレータイプを使いました。

 

また、今回は真っ黒なアンダーコートを施しましたが、これもまた、様々なカラーの下地があるので、ペイントするカラーや好みによって使い分けましょう。

黒いサーフェイサーを使えば重厚感のある仕上がりに、白いサーフェイサーを使えば明るいカラーが映えるあざやかな仕上がりになります。

ベースカラーのペイント

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皆様、お待たせ致しました。いよいよペイントです。

今回はまず、ベースカラー、「リトリビューター・アーマー」でペイントの基本である「ベタ塗り」を施し、金ピカにします。

ここで言う「ベタ塗り」とは、ペイントしたい場所をペイントしたいカラーでムラなく、単一に塗ること。

ここから先、ミニチュアに影を施したり、レイヤリング(明るいカラーを塗り重ねていくこと)をしていく上で重要な「基礎」となる部分を担うカラーとなるので、綺麗なミニチュアを仕上げたいのであれば、必ずマスターしたいテクニックです。

それでは参りましょう。

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まずはボトルを手に取り、フタがしっかりと閉まっていることを確認して、よく、振り、ます!・・・いいですか?

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中の塗料が均一になるように!よく!振り!ます!

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中身が飛び散る場合があるので、そっとフタを開け、フタの裏側に付いている突起の凹んだ部分に溜まっている塗料を、筆や調色スティックで使う分だけすくい取りましょう。

パレットに塗料を出したら、水で薄めます。

まずは筆に水を含ませましょう。

 

今回、というか僕は普段、「パレット」としてアルミホイルを、「水入れ」は100均等で売っているプラカップ、そして「筆を綺麗に拭ったり、カラーを落とす紙」にキッチンペーパーを使用していますが、これは様々な流派があるので、自分に合った最高のペイントツールを見つけるまで、色々と試してみることをオススメします。

ちなみにこの三点は、汚れてきたらすぐに捨てて新しいものと交換すればいい、「安価なお手軽ペイントセット」として、僕から、親しみ愛されています。

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パレットに出した塗料に水を数滴垂らし、ぐるぐると伸ばすように、塗りやすい濃度になるまで塗料を薄めます。

「塗りやすい濃度」ってなんですか!

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はい、抽象的な表現を使ってしまいました。

 

というのも、色の種類、下地の色、その用途(レイヤリングやグラデーションなど)、さらには塗る人の筆を動かす速さなどによってその都度ちょうどいい濃度は変わってきます。

なので、最初はとても難しく聞こえてしまうかもしれませんが、まずは「自分にとっての」塗りやすい濃度を探ってみましょう。

使用した「リトリビューター・アーマー」は、パレットの上で薄く伸ばすとパレットが少し透けて見えるくらい、キッチンペーパーで拭うと少し滲むくらい、の濃度まで薄めました。

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筆に塗料を含ませたら、塗料をよく含む太い筆で塗っていきます。

全体を大きく占めるカラーなので、まずははみ出しを気にせず、ガシガシと塗ります。

筆に付けた塗料を、ミニチュアの上で薄く長く引き伸ばすように筆を動かしましょう。

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一度で塗りきろうと厚塗りはせず、二回、三回と、分けて重ねて塗った方が、より綺麗な仕上がりになります。

乾燥は大敵!こまめに洗って潤いと美しさを保つのです!

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水性アクリル塗料であるシタデルカラーは乾燥が速いので、長時間筆を使用し続けたり、根元に付いた塗料をそのままにしていると筆が傷み、寿命を早めてしまいます。

こまめにコップの水で洗い、筆を拭って綺麗に保つよう心がけましょう。

ペイントが終わった時や、別のカラーを使用する時は絶対に筆を洗うこと!

筆の根元に塗料を含ませた状態でペイントするのはNG!

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ベースが塗り終わりました!

金ッ!ピカッ!だッ!

 

盾や腰にぶら下げている布などは、後から別のカラーを塗るので、塗っていませんが、気にせず全て塗ってしまっていても、上から重ねて塗ってしまうことが出来るので構いません。

今回は次の項目として「シェイド」編を用意し、このベースカラーに影を施します。

 

しかし、実際にミニチュアをペイントする手順として、

 

「まずはベタ塗りで色の塗り分けをすべて行い、そこから次へ進む」方法や、

 

色の塗り分けの順番も、

 

「広い部分から塗って、細かい部分を塗っていく」、「塗りにくい奥まった部分から塗り進めていく」など

 

色々なスタイルがあります。

必ずこう塗るべき!という正解はありませんし、ミニチュアやカラーによって塗りやすい順番は違いますが、どんどんペイントしていくことで「自分の中の正解」が見つかっていくはずです。

 

とはいえ「まずはベタ塗りで色の塗り分けをすべて行い、そこから次へ進む」は間違いなくテンションが上がる方法のひとつなので、「色の塗り分け」編に書いてある手順を参考に色の塗り分けをしてみてもいいかもしれません。

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